葛飾区の屋根工事。屋根のカバー工法の注意点とは?

みなさんこんには。
まだまだ暑い日が続きますが、今日はそれでも日差しが少ないせいか少しだけいつもよりは過ごしやすいかと思います。
それでも、まだまだ夏が終わったとは言えない暑さが続きますので、みなさんくれぐれも熱中症にはお気をつけください。
我々屋根職人は、もっとも暑い高い位置で太陽の紫外線を浴びておりますが、いまだに慣れるわけではなくこの暑さには体力を消耗させられます。
ただ、高い位置にいるだけに、時には地表では感じられないような、爽やかな風が吹く時もありますので助かっています。
それでも、まだまだこの季節はしっかり水分を摂りながらしっかり施工して参ります。
さて、今日はお盆明け以降にお問い合わせが増えてきました「屋根のカバー工法(重ね葺き工法)」について少しお伝えして参ります。
「屋根のカバー工法(重ね葺き工法)」は、既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせるリフォーム方法で、屋根を全て新しいものに取り替える「屋根の葺き替え」よりも工期や費用を抑えられる一方、いくつか注意点がありますのでお伝えします。
屋根カバー工法の注意点
1. 施工できない屋根もある
1)瓦屋根には基本的に不可
屋根の重さが増えすぎるため、カバー工法はスレート屋根や軽量な金属屋根に限定されることがほとんどです。
2)既存屋根の劣化が激しい場合は不可
屋根の下に敷いてある下地(野地板・防水シート)が腐食していると、そのままカバーしても意味がなく、葺き替えが必要になります。
2. 重量増加による耐震性への影響
古い既存の屋根に新しい屋根材を重ねることで、どうしても重量が増します。
特に地震時は重い屋根ほど揺れが大きくなるため、耐震性がやや低下する可能性があります。
3. 内部の劣化に気づきにくい
既存屋根を撤去しないため、下地や野地板の現状の劣化が目視で確認できない。
もし下地が傷んでいた場合、施工後すぐに雨漏りの原因となることがあります。
4. 防水シート(ルーフィング)の施工の重要性
屋根のカバー工法では、防水シートを既存屋根の上に新設します。
この施工が不十分だと、どんなに良い屋根材をかぶせても雨漏りのリスクが残ります。
5. 屋根の高さ・納まりの問題
屋根が二重になるため、軒先や棟の高さが変わることがあります。
雨樋や外壁との取り合いに不具合が出る可能性があるため、設計や施工精度が重要です。
6. 将来のメンテナンス性
1回はカバー工法できても、2回目以降は原則できません。
将来リフォームする際は葺き替えになるため、コストが大きくなる可能性があります。
7. 施工業者選び
カバー工法は施工が比較的簡単に見えて、実際には細かい納まりや下地確認が重要です。
カバー工法が経験豊富な屋根専門業者に依頼しないと、数年で雨漏りが発生するケースもあります。
まとめ
カバー工法は「費用を抑えつつ屋根を更新できる」優れた方法ですが、下地の状態確認・重量増加・施工精度などに注意が必要です。
既存の建物の築年数や屋根の劣化状況によっては、葺き替えの方が安心な場合もありますので、信頼できる屋根工事会社さんにご相談ください。
くれぐれも、いきなり訪問してきた営業会社さんに、よく確認せずに、契約を迫られても焦らずに、ご家族としっかり検討もしくは、他社にも相談してみるのもいいかと思います。
後悔しない屋根工事をお勧め致します!
当社にお気軽にご相談くださいませ♫